雑記とかドラマ【相棒】の魅力とか!

2022年はドラマ「相棒」関連の記事が中心です。

【相棒20第10話「紅茶のおいしい喫茶店」ネタバレ&感想】世界でひとつだけの証拠を作った杉下右京!

2000年にスタートしたドラマ【相棒】の新シーズン【相棒20】が、2021年秋から放送されています。

 

水谷豊さん扮する杉下右京と反町隆史さんが演じる冠城亘(かぶらぎわたる)が、警視庁のたった2人の特命係として事件を解決に導きます。

 

2021年12月22日放送の【相棒20第10話「紅茶のおいしい喫茶店」】はどんな話なのでしょうか。

 

本編視聴後にストーリー(ネタバレ)と感想などを記述します。

f:id:setosan1015:20211222221100p:image

(画像はテレビ朝日より引用)

【相棒20第10話「紅茶のおいしい喫茶店」】はどんな話?

【相棒20第10話「紅茶のおいしい喫茶店」】

2021年12月22日放送

どんな話?

【相棒】公式サイトより引用

右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、角田(山西惇)からの頼みで、張り込みを手伝うことに。

捜査対象は、仮想通貨の儲け話を持ち掛けるロマンス詐欺のグループ。だまし取った金の保管場所とみられる家具店を見張ることになった右京と亘は、怪しまれずに張り込むため、目の前の喫茶店に目をつける。

2人は、オーナーの真鍋(酒井敏也)に事情を話し、店番をする代わりに、捜査への協力を持ち掛ける。

真鍋の承諾を得て、さっそく接客を担当することになった右京は、瑞枝(麻丘めぐみ)という紅茶好きの女性と知り合い意気投合。うんちくを傾け合うが、右京は瑞枝がふと寂しげな表情を見せたこと気づく。

そんな中、問題の家具店に出入りしていた男女が、喫茶店にやってくる。亘は、店を出た2人の尾行を試みるが、タイミング悪くクレーム客に捕まり、見失ってしまう。

その後、特命係に戻った右京に、思わぬ情報がもたらされる。亘が取り逃がしてしまった男が、転落死体で見つかったという。

テレ朝POST版

特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は、組織犯罪対策五課長・角田六郎(山西惇)から張り込みを手伝ってくれと頼まれる。

角田は捜査二課と組んで、マッチングアプリと仮想通貨を巧みに連動させたロマンス詐欺グループを追っていたが、彼らはだまし取った金を足がつかないよう現金に換え、8カ所あるアジトのどこかに隠しているという。

特命係には、そのうちの1カ所、輸入家具店の倉庫を張り込んでほしいというのだ。

その詐欺グループは、偽のサイトを制作する“IT担当”、ターゲットとの“交渉役”、金を運ぶ“運転手”など細かく役割が分担されており、誰ひとり”指示役”のリーダーの顔を見たことがないという謎深き集団だった。

さっそく張りこみ先の倉庫まで出向いた2人は、出入り口がよく見える場所にガラス張りのカフェがあるのを発見。

定年退職後、趣味で店をオープンしたというマスター・真鍋弘明(酒井敏也)に頼み込み、店員のふりをして24時間、張り込むことを決める。

右京も亘も、エプロンに蝶ネクタイといういで立ちで店を切り盛りし、右京は常連客・大杉瑞枝(麻丘めぐみ)と紅茶談義を楽しむまでに…。

そんななか、2人はついに倉庫に1台の車が入っていくのを目撃!

しかも、車に乗っていた詐欺グループのメンバーと思われる1組の男女が、右京たちの喫茶店にやって来たからビックリ。

亘は店を出た後の彼らを尾行しようとするが、見失ってしまい…その直後、思いもよらぬ事態が起きるが…!?

主な出演者とスタッフ

出演者

杉下右京(すぎしたうきょう)=水谷豊
冠城亘(かぶらぎわたる)=反町隆史

小出茉梨(こいでまり)=森口瑤子

伊丹憲一(いたみけんいち)=川原和久
芹沢慶二(せりざわけいじ)=山中崇史
角田六郎(かくたろくろう)=山西惇

出雲麗音(いずもれおん)=篠原ゆき子

益子桑栄(ましこそうえい)=田中隆三

大杉瑞枝(おおすぎみずえ)=麻丘めぐみ

真鍋弘明(まなべひろあき)=酒井敏也

ほか

スタッフ

脚本=根本ノンジ

監督=蔵方政俊

音楽=池頼広

エグゼクティブプロデューサー=桑田潔

チーフプロデューサー=佐藤涼一

プロデューサー=髙野渉、西平敦郎、土田真通
ほか

f:id:setosan1015:20211222223220p:image

その後どうなった?(ネタバレ)

ロマンス詐欺の犯人と思われる男の手がかりは、交渉役を担当する男のDNAがついたストロー1本のみ。

右京が紅茶への惜しみない愛を披露する

右京が、張り込み場所に決めた喫茶店「Tea Tea Tea」のマスターである真鍋に「今季のダージリンのセカンドフラッシュはどう感じましたか?」と訊ねると、真鍋は「イマイチだったね。深みが足りてないし香りもね」と残念がる。

 

翌日、右京たちは捜査協力の同意書を真鍋に書いてもらう。右京は「僕が仕入れた茶葉、ここに飾っても構いませんか?」とお願いし、真鍋が承諾すると茶葉をカウンターに並べ始める。

 

「それと、僕がブレンドした紅茶を試飲してくれませんかねえ?」と右京が頼むと、真鍋はこれも快諾し「後でいただきますんで、ここに入れておいてください」と携帯ポットを右京に渡す。

 

瑞江が喫茶店に入ってくると、右京が並べた茶葉の中から高価なゴールデンチップスを見つけ「ロンドンのホテルで飲んだら1杯2万円以上するわよー」と話す。

 

瑞江が「いつもの席」に座るのと同時に、メガネをかけた男が客として入店し「ブレンド」と注文する。

 

窓の外の様子を眺めている瑞江に右京がゴールデンチップスの紅茶をサービスすると、瑞江は夫との思い出話を始め、夫は長野の奥諏訪という場所にいると言う。

 

さらに倉庫に車を停めた男女のカップルが入店し、ブレンドと「本日の紅茶」を注文。「本日の紅茶」はアールグレイのオレンジペコだった。

 

男女が会計を済ませ店を出ていき、亘が尾行しようとするが、メガネをかけた男が「ブレンドに髪の毛が入っている」とクレームをつけ、瑞江も会計を右京に頼んだために男女を見失ってしまう。

鷲尾拓磨が死体となって発見される

顔認証と指紋から、男女のうち男は鷲尾拓磨(わしおたくま)、女は赤堀絵里(あかぼりえり)と判明する。ロマンス詐欺の犯人と思われる男が残していたストローのDNAも鷲尾のものと一致した。

 

その鷲尾が、ビルの非常階段で死体となって発見される。

 

鑑識課の益子によると頭蓋骨が陥没していて、非常階段で転落したようだ。捜査一課の出雲麗音によると、防犯カメラにレストランから鷲尾が絵里に支えられて出ていく姿が捉えられていた。

 

そして角田に部下の刑事から「倉庫の金が消えた」と連絡が入った。

発端は「原野商法特殊詐欺」?

右京は資料を探るうちに2年前の原野商法特殊詐欺事件に行きあたる。原野商法は1980年代に多発した、地方の価値のない山や原生林をレジャー施設ができるなどと嘘をついて高く売りつける手口の詐欺。

 

最近はその二次被害が増えているという。弁護士や不動産業者になりすまして、過去に買わされた土地を高く買取るなどと言って、さらに別の土地を買わせているらしい。

 

その被害者の中に「大杉隆也」という名前があった。土地の購入箇所は長野県の奥諏訪郡…。

 

亘から右京に電話が入る。防犯カメラをさらに調べたところ、大杉瑞江が鷲尾と絵里を尾行していたというのだ。

 

右京と亘は、大杉隆也が2年前に自殺した橋の上に駆けつけて、後追い自殺しようとしていた瑞江の身を確保する。

 

瑞江と隆也の夫婦は鷲尾に詐欺にあい、老後の資金をすべて騙し取られていた。瑞江はビルの非常階段の最上段に座っていた鷲尾を突き落としたと自供する。

 

しかし、鷲尾の体から出血量が少なかったことを不審に思った右京と亘が、解剖の鑑定結果を取り寄せると、鷲尾の体からフグの毒であるテトロドトキシンが検出されたことがわかる。

 

瑞江が鷲尾の背中を押した時、鷲尾はすでに死んでいたのだ。赤堀絵里が飲み物か食べ物にテトロドトキシンを混入させて鷲尾を殺したようだ。

赤堀絵里の死体が発見される

船着場で赤堀絵里の遺体と遺書が発見された。分け前をめぐってもめた鷲尾を殺害したが逃げきれないと観念して自殺…というのは「都合が良すぎる」と見る右京と亘。

 

2人が「Tea Tea Tea」を訪れると、真鍋は店を閉めるという。

 

右京は真鍋に最初から違和感をもっていたと打ち明ける。

 

今年のダージリンのセカンドフラッシュは滑らかで深みがあって非常に評判が良かったのに、真鍋が酷評していたこと。右京が並べた茶葉の中にあったゴールデンチップスが最高級のものであることに真鍋が気が付かなかったこと。

 

真鍋は「本当は紅茶好きじゃないだけだ」と言い逃れようとする。亘は、真鍋が書いた捜査協力の同意書と、32年前に大杉隆也が交わした土地の売買契約書を並べ、不動産仲介人の箇所に署名した「高橋明雄」という人物の「明」の字と「真鍋弘明」の「明」の字が筆跡鑑定で同一人物と判明したと宣告する。

詐欺のリーダーは「予想外」を利用した

詐欺グループの隠れたリーダーは真鍋…。真鍋はメンバーの前には姿を現さずメールですべて指示を出し、喫茶店から金の隠し場所である倉庫を監視していた。

 

そこに、予想外の出来事が2つ起きた。ひとつは自分が騙した被害者の家族である大杉瑞江が常連客になったこと。もうひとつは、右京たちが店を張り込みに使わせてほしいと申し出てきたこと。

 

真鍋はその2つを利用することにした。鷲尾に「店員が怪しい、探ってみろ」と指示を出し、鷲尾と絵里を喫茶店に来させて、それを、鷲尾に強い恨みを持っている瑞江に見させた。鷲尾のDNAを残させる目的もあった。

 

瑞江が鷲尾たちを尾行することも想定していた。絵里に命令して、鷲尾に毒を飲ませて非常階段に運ばせ、すでに死んでいる鷲尾を瑞江が突き飛ばすように仕向けた。

 

その混乱に乗じて、真鍋は倉庫の現金を持ち出した。そして赤堀絵里に毒を飲ませて自殺に見せかけ、すべての罪を押しつけようとした…

右京が提示した証拠とは?

「証拠はあるのか?」と強気に出る真鍋。

 

すると右京は、細かく砕いた紅茶の茶葉を証拠品として差し出す。

 

ダージリン、キーマン、ラプサンスーチョン…右京がブレンドして、真鍋の携帯ポットに入れた紅茶のものだった。

 

それが、絵里の胃の中から発見された。真鍋は、右京がブレンドした紅茶に毒を混ぜたものを絵里に飲ませてしまったのだ…。

f:id:setosan1015:20211223024745p:image

感想など

30年以上も詐欺師を続ける知能犯が逮捕されるに至ったストーリーを見て「証拠」の大切さを、改めて考えさせられました。

展開を読みやすい筋書きだったかな?

今回のストーリーは【相棒】のコアなファンにとっては、読みやすい筋書きだったかもしれません。

 

というのも、ゲストが麻丘めぐみさんと酒井敏也さんだったから。

 

2人はどちらも初期の【相棒】にゲスト出演したことがあります。

 

麻丘さんは2003年12月3日放送の【相棒2第8話「命の値段」】で、新宿の人生横丁にあるスナック「真理子」のママ役として出演しました。

 

真理子は、中原丈雄さんが演じるエリートの男に捨てられ、その男との間にできた子が事故で亡くなり、さらに殺人犯にまでなってしまう、悲しすぎる役どころでした。

 

酒井さんは【相棒4第8話「監禁」】で、佐藤江梨子さんが演じる「ミサエ」とともに山奥の地下室に亀山薫を監禁して金庫の鍵を開けさせようとする「ノブちゃん」役として出演しました。

 

「監禁」は【相棒】を代表するコミカル回の傑作であり、その大どんでん返しに噛んでいるノブちゃんは、1度見たら忘れられないインパクトを残してくれました。

 

ということは…マドンナの麻丘めぐみさんが事件に関わる重要人物で、そのどんでん返しに酒井敏也さんが絡んでくるのではないかと、つい予想して先入観を持ってしまいます。

 

そして、その通りになるんかい!( ̄▽ ̄;)

麻丘めぐみさん、またしても哀しい役

大杉瑞江は、1980年代に、原野商法という特殊詐欺の被害に遭いました。価値のない山や原生林を、レジャー施設ができて価値が上がるからと嘘をつかれて買わされ、大損をしました。

 

2年前には、その土地を高く買い取るという者が現れて、結局、さらに別の土地を買わされ、老後の資金をすべて吸い取られてしまいました。夫の隆也は投身自殺。

 

自分たちを騙した鷲尾拓磨を絶対に許さない。殺してやる。瑞江は鷲尾を監視してチャンスをうかがっていました。

 

そして、鷲尾がビルの非常階段の最上段に座っているのを見つけて、後ろから思いっきり押しました。

 

瑞江は「殺人犯」になりました。

 

夫の敵を討って満足した瑞江は、自分も隆也がいる場所へ行こうと、橋から身を投げ…る寸前で、右京さんと亘に止められました。

 

瑞江は、警察で「自供」を始めるのですが…

世界でたったひとつしかない証拠

事件の犯人を明らかにするためには「証拠」が必要になります。犯人に「証拠はあるんですか?」と居直られた時に「これが証拠だ!」と叩きつけて「なるほど…それなら仕方ない、私がやりました」と言わせるほどに精度の高い証拠が出せるかどうか。

 

刑事ドラマを見ていると、いろんな「証拠」が提示されます。

 

たとえば「防犯カメラ」。今回は、赤堀絵里が鷲尾を支えるようにしてレストランから出てきたり、その2人を瑞江が尾行していたりする様子が、防犯カメラによって明らかになりました。

 

たとえば「DNA」。今回は、鷲尾が以前に吸ったストローについたDNAと、喫茶店でブレンドを飲んだ時のDNAが一致しました。

 

たとえば「指紋」や「顔認証」。今回はこれらの照合の結果、鷲尾や赤堀絵里の身元が割れました。また、鷲尾の着衣の背中に瑞江の指紋が残っていたことが、瑞江が殺人犯であることを確信させていました。

 

たとえば「自白」。瑞江の自白が、瑞江が殺人犯であることの何よりの証拠になろうとしていました。

 

たとえば「筆跡鑑定」。今回は捜査協力同意書の署名と32年前の土地売買契約書の署名に書かれた「明」の字が同一人物によって書かれたものであることが判明し、真鍋が詐欺師であることの証明になりました。

 

いろいろな物が「証拠」となる中で、真鍋を殺人犯として決定づけたのは「紅茶」でした。

 

真鍋は、右京さんがブレンドした「世界でたったひとつしかない紅茶」に毒物を混ぜて、赤堀絵里を殺害してしまったのです。

 

右京さんは「まさか、僕のいれた紅茶が殺害に利用されるとは思ってもいませんでした」と語っています。オリジナル紅茶という証拠は想定外のものだったのでしょう。しかし、これ以上に強力な証拠はありません。

証拠がなければ犯人は捕まらない?

現実の世界には「ほぼ100%、犯人はあの人に間違いないのに、証拠がないから捕まえられない」というパターンの未解決事件が少なくありません。

 

1997年に、三重県に住む17歳の女子高校生Aさんがアルバイトを終えた午後8時以降に、自転車ごと行方不明になりました。

 

Aさんの友人であるBさんが心配してポケットベルに自宅の電話番号を入れ続けたところ、Aさんのポケベルを持っている男から電話がかかってきました。

 

「Aさんを駅まで送って別れた。Aさんのポケベルを持っているのは現金5万円を貸したからで、その担保としてポケベルを預かった」

 

どこからどう見てもこの男が怪しい状況で、その後の男からの電話を警察が逆探知に成功したことから、男は逮捕され、取り調べを受けます。

 

男はAさんが持っていたものによく似たハンカチを所持していましたが、男は「拾った」と言い張り、Aさんの物だとは立証できませんでした。

 

結局、男は黙秘を続け、釈放されます。Aさんは行方不明のままです。

 

もちろん、この男が絶対にAさんに何らかの犯行をしたとは言えませんが、限りなくクロに近いグレーと言われています。

 

証拠がないのです。

 

これを逆手にとって、Aさんがこの男に何もされておらず、今もどこかで幸せに暮らしている可能性を信じてみたい気もしますが、だとしたらなぜAさんは出てこないのか、という話になってきます。

 

もし「右京さんのブレンド紅茶」並みの「世界でたったひとつしかない証拠」があったら、事件には何らかの進展があったかもしれません。

証拠のおかげで人生が救われた?

今回は、なんとなくストーリーの筋が読めてしまうエピソードでしたが、大事なのは「犯人が犯人である動かぬ証拠が発明されていたこと」です。

 

右京さんのブレンド紅茶を携帯ポットに入れて持っていたのは真鍋しかいないので、真鍋が事件に関係していないわけがなく、真鍋としては言い逃れできません。

 

30年以上も詐欺行為を続けていた知能犯が捕まるのと逃げ延びるのとでは、未来が大きく違ってきます。

 

自分が殺人犯であると思い込んでいた大杉瑞江は、殺人犯ではないことがわかり、刑務所には行かない人生を歩むことができます。

 

とはいえ、70歳を過ぎて、お金もないし、今さらどうしたらよいのやら。

 

そんな時に、右京さんに「お友達になりませんか」なんて誘われたりしたら、そりゃあもう、バラ色の人生に変わってしまいそうですね。

 

ほんと、証拠があってよかったね。


あと…「右京ブレンド」を飲んで死んでいった詐欺グループの一員・赤堀絵里。

 

いいなあ。右京ブレンドを飲んでそのまま死ねるなんて…右京さんファンからしたら、幸福すぎる!

 

なんて言ったら、右京さんに一喝されてしまいますかね。

声に出して読みたい右京さんのセリフ

その1:詐欺師グループのリーダーに

右京「いい加減になさい!  人の心につけこんでお金を奪うことだけでなく、その人たちばかりか、家族のささやかな夢や命まで奪うことがどれほど罪深いことか、わかりませんか!」

亘「これまでも、自分が捕まりそうになるたびに配下の人間に責任を押しつけ、切り捨て、逃れてきたんだろ」

右京「しかし…もう逃がしません…」

 

 

ラストシーン、右京と亘が瑞江をオープンカフェに招待して

瑞江「あいつ、罪は認めたの?」

亘「ええ。まだ、すべてではないでしょうが」

瑞江「そう。なんで捕まえちゃったの。私が殺したかったのに」

右京「お気持ちはわかります。ですがもう復讐にとらわれてはいけません。あなたはこれからもご主人の分まで生きなくてはならないのですから」

瑞江「これからもって…老い先みじかいのよ…生きてても何の楽しみもないじゃない」

右京「どうでしょう。僕とお茶飲み友達になるというのは」

瑞江「お茶飲み友達?」

亘「右京さんと同じくらい紅茶の知識のある人、なかなかいませんからね」

右京「ええ、ぜひ、紅茶についていろいろお話を」

瑞江「しょうがないわね。でも、ただの友達よ?  あたしが生涯で愛したのは夫だけですから」

右京「ええ、もちろん、そのあたりはご心配なく」

 

右京さん、カッコよすぎ!!