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【相棒20第2話「復活…」ネタバレ&感想】殺されたIT長者がVRの世界でトリックスターとなって復活か??

2000年にスタートしたドラマ【相棒】の新シーズン【相棒20】が、2021年秋から放送されています。

 

水谷豊さん扮する杉下右京と反町隆史さんが演じる冠城亘(かぶらぎわたる)が、警視庁のたった2人の特命係として事件を解決に導きます。

 

2021年10月20日放送の【相棒20第2話「復活〜死者の反撃」】はどんな話なのでしょうか。

 

今回のゲスト登場人物たちは過去回でどう動いたのか、超ざっくり紹介し、本編視聴後に第2話のストーリー(ネタバレ)と感想などを記述します。

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(この記事の画像はテレビ朝日から引用)

超ざっくり!【相棒20】第2話につながる過去のストーリーはどんな流れだった?

【相棒20第2話「復活」】では、内閣官房長官・鶴田翁助(つるた・おうすけ)と特命係の対決が過熱します。

 

鶴田、内閣情報調査室の栗橋東一郎や柾庸子、IT長者の加西周明、元弁護士の中郷都々子らが、これまでどのようにストーリーに絡んできたのか、振り返ります。

【相棒18最終話「ディープフェイク・エクスペリメント」】

2020年3月放送

鶴田翁助(つるたおうすけ=相島一之さん)、栗橋東一郎(くりはしとういちろう=陰山泰さん)、柾庸子(まさきようこ=遠山景織子さん)が初登場

元東亜ダイナミクス社長の桂川宗佐が、自宅寝室で殺害される事件が発生。

 

殺害犯である研究者・鬼石美奈代のディープフェイク技術を利用していた内閣官房長官の鶴田や内閣情報調査室の栗橋、庸子らは美奈代が犯人であると知られると具合が悪いため、美奈代を遠い場所にかくまっていました。

 

美奈代は逮捕されたものの、庸子は事情聴取されただけで釈放されます。内村刑事部長いわく「触らぬ神に祟りなし」。右京さんの追及は、悪の本丸までは届きませんでした。

【相棒19第1話〜第2話「プレゼンス」】

2020年10月放送

加西周明(かさいしゅうめい=石丸幹二さん)が初登場

白バイ隊員だった出雲麗音(いずもれおん=篠原ゆき子さん)を朱音静が襲撃した事件や、万津幸矢がビルの壁をよじ登って転落死した事件を主導したのは、IT長者でVR国家「ネオ・ジパング」のボスである加西周明でした。

 

加西は連行されるも、衣笠藤治(きぬがさとうじ=杉本哲太さん)副総監の鶴の一声によって、逮捕されずに釈放されます。

 

甲斐峯秋(かいみねあき=石坂浩二さん)によると、かなり上の人間の意向が働いたとか。警視総監や警察庁長官より、もっと上の…

【相棒19第19話〜最終話「暗殺者への招待」】

2021年3月放送

中郷都々子(なかざとつづこ=織田梨沙さん)が初登場

衣笠副総監に加西不逮捕の圧力をかけたのは鶴田でした。

 

弁護士の中郷都々子は事務所の代表である三門安吾の指示を受け、加西周明が罪を逃れるために用意した大金の横領に関与。しかし特命係に悪事を暴かれて、都々子は事務所に辞表を出します。

 

その後、加西は内調の柾庸子が雇った殺し屋に殺害されてしまいました。鶴田が加西逮捕を妨害したのは、加西を守るためではなく、抹殺するためです。

 

加西とつながりのある鶴田にとって、自分の思いつきで何でも言ってのける加西は、すでにコントロールのできない邪魔な存在になっていたようです。

 

鶴田の愛人とみられる庸子は、今回の件は自分の一存だと供述します。

 

鶴田の部屋で亘は「我々はケンカを売りに来ているので」と鶴田を挑発し、右京さんも「我々は必ずあなたの悪事を暴いてみせます」と宣戦布告。

 

鶴田は栗橋に「杉下右京、冠城亘。消し去りたいねえ、あの二人。警視庁からじゃないよ」と電話で伝えます。

【相棒20第1話「復活〜口封じの死」】

2021年10月13日放送

「こてまり」を訪れた鶴田が、柾庸子が拘置所で自殺したことを右京と亘に告げます。

 

庸子の死に納得できないのは、幼なじみの都々子。都々子は父・三門安吾の事務所から加西周明の「切り札」である鍵を盗み出し、特命係に調査を依頼します。しかし鶴田らのディープフェイク技術による策略で鍵の窃盗犯として逮捕されてしまうのは亘。鍵は警視庁から鶴田に渡ります。

 

栗橋がスポーツジムで汗を流している謎の女に電話で「決行してくれ。君のタイミングでかまわない」と伝え、女は満面の笑みを浮かべます。

 

亘は拘置所の独房で仮病を使って大騒ぎし、夜中に仮病を使って東京拘置所医務部病院に運ばれ、医務室から脱走するも、すぐに捕まってしまいます。連行される際に、入院患者の青年が「いい加減にしろよ。先週の夜に続いて今夜もか。まーた自殺騒ぎかよ。うっせーわ!」と叫ぶのを聞きました。

 

先週の夜…柾庸子が自殺した日…庸子は病院に運ばれていた…遺体の写真を見る限り、庸子は蘇生の見込みがなかったと思われる…そんな状況で看護師があわただしく走ったりしない…走るという行為は自殺を図ったがまだ息がある段階で運び込まれてこそだ…命をつなぎとめるのに一刻を争うから騒ぎにもなる…そうなると、遺体の写真とは矛盾が生じる…

 

右京と亘が都々子のマンションに行くと、都々子は自室のベッドで、手にナイフを持ち、手首から血を流して、息絶えていた!

第1話「復活~死者の反撃」はどんな話?

【相棒20第1話「復活~死者の反撃」】

2021年10月20日放送

どんな話?

【相棒20】公式サイト版より引用

右京(水谷豊)と亘(反町隆史)が、自室で死んでいる中郷都々子(織田梨沙)を発見した。一見、自殺に見えるが、玄関は施錠されておらず、部屋が冷房で極端に冷やされているという、不可解な点もあった。

それでも捜査一課は、都々子の死を、自殺として処理。納得いかない右京と亘は、捜査を続行しようとするが、亘が罪をなすりつけられた“鍵泥棒”の一件が尾を引く。形式上、特命係を統括している峯秋(石坂浩二)が、マスコミに糺弾されるなど、外部から圧力が掛かったのだ。

背後には、官房長官・鶴田翁助(相島一之)の暗躍があると思われるが、尻尾を掴むことはできない。そればかりか、これまでの経緯から、亘が免職の危機にさらされる。

しかし、ひるまない右京は、加西周明(石丸幹二)が遺した“鍵”に鶴田の弱点が隠されていて、それこそが一連の出来事の真相解明の足掛かりになると推理。右京と亘は、青木(浅利陽介)をともない、鍵が示す“ある場所”を訪れるが…!?

【テレ朝POST】版より引用

特命係の杉下右京(水谷豊)、冠城亘(反町隆史)が見つけた、元弁護士・中郷都々子(織田梨沙)の遺体――。ためらい傷も残されていたことから検視の結果、自殺として処理されることとなった。

右京たちはもちろん他殺を確信していたが、なぜ犯人は自殺に見せかけようとしたにもかかわらず、玄関に施錠もせず、季節外れの冷房という見え透いた偽装工作をしたのか。ちぐはぐで説明がつかない状況が重なっていることも事実だった。

その矢先、センセーショナルな記事が新聞の一面を飾った。甲斐峯秋(石坂浩二)が検察に圧力をかけて部下である亘を不起訴処分にしたというでたらめな内容だったが、週刊誌の報道も追随し、甲斐は集中砲火を浴びることに。

亘を窃盗犯に仕立てた挙句、突然、不起訴にして釈放したのは、このためだったのか。右京は、すべてが内閣官房長官・鶴田翁助(相島一之)が仕掛けた策略だったことを直感。甲斐をターゲットに据えたのも、特命係へのけん制が目的だと見抜く。

そんな中、都々子の遺体から筋弛緩作用のある毒物が検出され、一転、他殺の疑いが色濃くなった。鶴田のやり口に憤る右京と亘は、加西周明(石丸幹二)が遺した”鍵”に注目。

それは都々子が言っていたとおり鶴田の“弱点”なのか――特命係は反撃を開始するべく鍵の謎を探ろうとするが、またしても新たな遺体が見つかる事態が発生。事件はさらに深い闇に包まれていく…。

主な出演者とスタッフ

出演者

杉下右京(すぎしたうきょう)=水谷豊
冠城亘(かぶらぎわたる)=反町隆史

小出茉梨(こいでまり)=森口瑤子

伊丹憲一(いたみけんいち)=川原和久
芹沢慶二(せりざわけいじ)=山中崇史
角田六郎(かくたろくろう)=山西惇
青木年男(あおきとしお)=浅利陽介

出雲麗音(いずもれおん)=篠原ゆき子

大河内春樹(おおこうちはるき)=神保悟志

益子桑栄(ましこそうえい)=田中隆三

内村莞爾(うちむらかんじ)=片桐竜次

中園照生(なかぞのてるお)=小野了

衣笠藤治(きぬがさとうじ)=杉本哲太

社美彌子(やしろみやこ)=仲間由紀恵

甲斐峯秋(かいみねあき)=石坂浩二

鶴田翁助(つるたおうすけ)=相島一之

中郷都々子(なかざとつづこ)=織田梨沙

鷲見三乘(すみみのる)=味方良介

栗橋東一郎(くりはしとういちろう)=陰山泰

階真(きざはしまこと)=辻本祐樹

柾七平(まさきしちへい)=長江英和

糸以蔵(いといぞう)=佐野光洋

加西周明(かさいしゅうめい)=石丸幹二

ほか

スタッフ

脚本=輿水泰弘

監督=橋本一

音楽=池頼広

エグゼクティブプロデューサー=桑田潔

チーフプロデューサー=佐藤涼一

プロデューサー=髙野渉、西平敦郎、土田真通
ほか

その後どうなった?(ネタバレ?)

柾庸子の叔父である柾七平によると、庸子の遺体とは拘置所ではなく、病院の霊安室のような場所で面会したという。案内してくれた法務省の職員は若い男で「サノ」と名乗っていたらしい。

右京と亘は「サノ」について、内調が仕込んだ人物と見る。庸子の件も都々子の件も内調が暗躍していて、その背後には鶴田がいると。

甲斐峯秋が激怒「鶴田を叩き潰せ!」

甲斐峯秋が「こてまり」を訪れ、右京たちに「甲斐峯秋 愛人芸者に店を持たせてご満悦人生」と題された《週刊トピック》記事の下刷りを見せる。まったくのデタラメ記事だが、ところどころ事実が混ざっていることで、読者はすべてが真実だと思いがち。物件を紹介したのは峯明だが資金調達はコテマリがしたもの。しかし週刊誌にかかると、開店資金も物件を紹介した峯明が調達したことになる…

 

コテマリは資金援助については否定したが、峯明との愛人関係については否定しなかったという。峯明が問いただすとコテマリは「甲斐峯秋さんの愛人呼ばわりされるなんて光栄です」という表現で否定はしたらしい。

 

帝都新聞、週刊自由画報、そして週刊トピックなどによる集中砲火に、さすがの峯明も弱っている様子。だからといって鶴田がかけるプレッシャーに屈さないのが峯明。「叩き潰せ。鶴田翁助を。完膚なきまでにだ!」と、いつになく感情的な口調で右京たちに命令する。

鍵は加西周明のビルの物だった

右京は、鍵が鶴田の元へ渡る前に、別の鍵とすり替えていた。鍵は右京が持っていた。

 

青木の調べによると、鍵は足立区にある加西周明が買い占めた幽霊ビルの物だった。

 

そこには、PCやVRゴーグルが並ぶ部屋があり、右京がPCを操作すると「加西周明の館」という画面が開く。部屋の外に謎の若い男が隠れていることに右京が気づき、確保する。

殺し屋の死と栗橋の連行

その頃、マリーナでスポーツジムにいた謎の女の死体が発見された。遺体の身元確認に呼ばれたのは栗橋。

 

右京が遺体を確認すると、遺体は都々子と会ったカラオケルームで外から右京たちを覗いていた女だった。

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女の遺留品に「献立計画」と表紙に書かれたメモ帳があり、豪華な食事の献立が綿密に書き込まれていた。また、遺留品の中に鍵があり、都々子の家の物だった。

 

加西のビルに隠れていた男は、柾七平に「法務省のサノ」と名乗った人物だった。男のスマホに栗橋からの着信がきたことに亘が気づく。

 

リークを受けた内村部長は捜査一課に栗橋連行を命じる。

あの女が整形と肉体改造で変身していた

取調室。伊丹刑事が押収物のスマホを掲示して、栗橋に謎の女との関係を聞いても栗橋は答えない。栗橋の家族の面倒は今後一生、鶴田が見てくれるようだ。余計な話はしない。

 

「女の身元は分からない。知る必要が無いからた。いわば消去装置」と淡々と語る栗橋。つまり殺し屋を雇っていたということ。

 

では、なぜ中郷都々子を消去したのか…亘は「鍵泥棒をした都々子が特命係と結託したのが、ある人物の逆鱗に触れたから」と推理するが、栗橋は否定。

 

正体は殺し屋と判明した身元不明の女は、加西周明も殺していた。献立計画表のスケジュールと、加西周明が出張料理人を雇っていた期間が一致するのだ。整形と肉体改造の結果、女は料理人の頃とは風貌がすっかり変わっていたのだ。加西周明の部屋から採取されていた指紋のひとつと女の指紋が一致した。同一人物で間違いない。

 

殺しのプロが、なぜ加西周明殺し、中郷都々子殺しをわざわざ教えてくれているみたいに、犯行の手がかりとなるような物を所持していたか。右京は「それこそは重大な疑惑を解きほぐすヒントになりました」と言う。中郷都々子の部屋が強烈に冷やされていたのは、犯行時刻をごまかすためでも、なんでもなかったと。

鶴田は鷲見三乘をどうしても奪還したかった?

幽霊ビルで確保した男の名は鷲見三乘(すみみのる)。26歳。元刑事で、目白北警察署の捜査二係にいた。一昨年、突如一身上の都合で退職し、調査会社を開設、その後は内調からの仕事の依頼を受けていたと思われる。

 

鶴田と衣笠副総監は社美彌子と交渉し、右京の鍵泥棒の件で甲斐峯秋を破滅に追いこまない条件として、鍵と鷲見の返却を要求。鷲見は釈放された。

 

鷲見は鶴田が何としてでも奪還しなければならなかったキーパーソンだ。柾庸子の件は自殺などではない。

 

右京と亘は柾庸子事件の担当検事である階真を訪問。階は庸子の病院移送許可を出していなかった。急を要する事態だったと後で担当者から謝罪があったという。担当者の名前は、法務省の「サノ」だった。

 

柾庸子の移送担当を名乗り、柾七平を病院の霊安室のような場所に案内した「サノ」は鷲見。鷲見の後ろには栗橋、そして鶴田がいる…。

いざ「加西周明の館」へ!

青木が、幽霊ビルのパソコンにバックドアを仕掛けていた。特命係でVRゴーグルを装着しヴァーチャル世界の「加西周明の館」に忍者姿で入っていく右京、亘、青木。

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「よく来たな。加西周明の館へ。この館は誰も拒まない」バーチャル世界に生きる加西周明は何を語るのか?

 

次回へ続く!

感想など

本編の最後で、右京さんと亘は青木を伴って、再び加西周明が作ったVR(バーチャル・リアリティ)の世界へ飛び込みました。

 

VRの世界を舞台にした壮大な話で幕を開けた加西周明がらみのストーリーが、再びVRでの展開へと収束していく意外な展開に、身震いします。次回が一連の事件の完全決着回となるのかどうか…がぜん楽しみになりました。

死んでも消えないプレゼンス(存在感)

内閣官房長官の鶴田翁助は、初登場した【相棒18最終話】において右京さんの追及の手を逃れたことで、その後の【相棒】で右京さんの強大な敵として立ちはだかることが予想されていました。

 

一方で【相棒19第1話】はIT長者・加西周明を建国の父とする仮想国家「ネオ・ジパング」にまつわる事件の話。鶴田や内調関係の人物は絡まない話なのかなと思っていたら、加西が「鶴の一声」によって逮捕を免れ、再び加西が登場した【相棒19第19話&最終話】で「鶴」の正体が鶴田であることが判明するという、波乱の流れ。

 

「ネオ・ジパング」を売却してさらに大金持ちになった加西ですが、鶴田にとってはコントロール不能の存在として邪魔になっていたようで、抹殺されてしまいました。

 

鶴田の悪者ぶりを際立たせるための助演的位置づけとして、役割を終了して退場なのかな…加西周明は存在感たっぷりのユニークなキャラクターなので、これで終わりでは残念だなと思っていましたが、そこはさすがの【相棒】。

 

どうやら、加西はVRの世界でもう一度、右京さんたちの前に現れるようです。現実の世界で死んでいるので、もう「加西周明は生きている」という表現はできないかもしれません。しかしVR世界に「いる」ことによって、その存在を他者に実感させることができる…これこそが【相棒19第1話&第2話】のタイトル「プレゼンス」(=存在感)のアンサーなのかもしれません。

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再びのVR世界で加西周明が復活か?

鶴田も加西も私利私欲で動く悪という点では同じですが、鶴田が「右京さんにコテンパンに叩きのめされてほしいタイプの悪」であるのに対して、加西は「どこか憎めないタイプの悪」です。

 

大金持ちで権力者で、自分が支配する仮想国家の住民に、道楽で現実世界での殺人を依頼するほどの、理解しようのない悪い奴なのに、石丸幹二さんが演じるつかみどころのない人物は奔放さの中に滑稽さが混じっていて、ついつい人物像に興味を惹かれてしまいます。

 

【相棒20第1話&第2話】のタイトルは「復活」。当初は誰の復活のことを指しているのかわからず、謎だったのですが、加西周明を指しての言葉だとすると、舞台は一気に加西を主役の座に戻します。やはり加西は一筋縄では終わらない…加西の復活が嬉しくて、次回が待ち遠しくなります。

 

特命係が鶴田を追い詰められない展開が続き、膠着状態となりそうなところでの、加西の復活。彼が用意していた「切り札」とは何なのでしょうか。

 

そして、悪の限りを尽くしてきた鶴田翁助に罪の裁きを受けさせることはできるのか…

鶴田憎しを印象づける甲斐峯秋の激情

その鶴田は、今回の【相棒20第2話「復活〜死者の反撃」】では、柾庸子の死に不審を抱き特命係に近づいた中郷都々子を殺し屋に殺害させ、その殺し屋をも死に至らしめています。

 

殺し屋の女と直接つながっていた栗橋東一郎は鶴田から妻と子の将来を約束されて大人しく出頭します。一方で、柾庸子殺害に関わっていると思われる鷲見三乘については、鶴田は甲斐峯秋を人質同然にして自分の元に奪回しました。

鷲見はなぜ助けられたのか。鶴田と鷲見の関係も気になります。

 

そして今回、鶴田に「人質」にされた甲斐峯秋。

 

鶴田が特命係をけん制するために、特命係を指揮統括する名目がある甲斐峯秋についての捏造記事を新聞や週刊誌にいろいろ書かせました。

 

前回のエピソードで出てきた週刊誌記事に躍っていたタイトルは「甲斐峯秋の不徳 子息ばかりか部下まで犯罪者」。今回は「甲斐峯秋 愛人芸者に店を持たせてご満悦人生」。こてまりさんにまで迷惑がかかってしまったと困り果てる峯明ですが、だからといって特命係に「引き下がれ」とは言いません。

 

「誰が止まれと言った。叩き潰せ。鶴田翁助を。完膚なきまでにだ!」と握りこぶしを振って強い口調で右京さんと亘に命じます。


峯明の普段は見せない感情の高ぶりが、視聴者の心にぐっと迫ります。峯明にずっと抱えさせてきた「我慢」が生きてくる場面。右京さん、鶴田を完膚なきまでに叩き潰してくれ!

いよいよ最終決戦か!?

さあ、特命係が果てしなく高い壁である「内閣官房長官」を倒すお膳立てはできあがりました。次回、加西周明がどんなトリックスターぶりを発揮するのか。右京さんはどうやって鶴田を追い詰めるのか。

 

次回予告では鶴田が「ぶち殺してやる。杉下右京!」と叫んでいます。

 

決戦の時が、近づいています。