雑記とかドラマ【相棒】の魅力とか!

2022年はドラマ「相棒」関連の記事が中心です。

特命係(?)の陣川さん〜ドラマ【相棒】陣川公平警部補(原田龍二)の過去回を振り返る!活躍と失恋…

ドラマ【相棒】シリーズで欠かせないキャラクターといえば「特命係・第三の男」こと陣川公平(じんかわ・こうへい)です。

 

原田龍二さんが演じるその役どころは、警視庁に所属する警部補です。事件の捜査に首をつっこんで、惚れた女を守ろうと勝手に突き進み、右京さんたちに助けてもらって事件を解決するものの、恋は叶わず…という愛すべきお約束。

 

2004年放送の【相棒3第6話「第三の男」】で初登場し、捜査一課の経理担当から島流しされて、通算7代目相棒の亀山薫とともに右京さんの8代目相棒として、特命係に籍を置きました。

 

重いテーマを扱うストーリーも少なくない【相棒】シリーズで、陣川さん登場回はコミカルで気楽に視聴できるため、登場頻度は1~2シリーズに1度ほどですが、人気の高いキャラクターです。

 

陣川公平警部補が【相棒シリーズ】でどんな歴史を歩んできのか、振り返ってみます。

f:id:setosan1015:20200606044154j:plain

(画像引用=朝日文庫)

陣川公平役の原田龍二さんとは?

原田龍二さんは1970年10月26日生まれ、東京都出身の俳優です。実弟の本宮泰風さんも俳優で【相棒】には3度ゲスト出演しています。

 

原田さんは大学生時代の1990年に開催された「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で準グランプリを受賞しました。ちなみにグランプリは【相棒】に2度出演している葛山信吾さんでした。

 

1992年にドラマ「キライじゃないぜ」で俳優業を開始した原田さんは「水戸黄門」の助さんやテレビ朝日系のサスペンスドラマ「狩矢父娘シリーズ」などで有名です。

 

バラエティー番組では全裸のパフォーマンスが印象的です。

 

2019年5月に複数の女性との不倫が報じられ、謝罪会見を開きました。

 

ちょっと道を踏み外してしまいましたが、誠実なキャラクターは根強い人気を集めています。

 

【相棒】の初出演は2004年12月放送の【相棒3第6話「第三の男」】でした。

【相棒3-6「第三の男」】2004年12月1日放送

【どんな話?】

特命係に陣川公平(原田龍二)が新たに配属された。はりきっているところを見ると、どうやら上司から特命係がどういう部署か知らされていないらしい。右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)から事実を知らされると…。その夜、ヤケ酒をあおる陣川は、もともと経理担当だったが、事件捜査をしたいと指名手配犯を追っていたが、その結果2度も誤認逮捕。(引用=TELASA)

【ポイント】

☆マドンナ=千葉ハル子(遠藤久美子)

☆階級は警部補なので巡査部長の亀山くんより上

☆捜査一課で経理をしていたが一般市民を2度誤認逮捕して特命係に左遷

☆自宅の壁は指名手配犯のポスターだらけ

☆すぐ悪酔いする

☆大阪の寝屋川出身

☆事件の真実はほろ苦く、陣川さんの恋は叶わず

f:id:setosan1015:20200606044257j:plain

(初登場時の陣川さん。画像引用=朝日文庫)

【ネタバレあり内容紹介】

ダンボール箱を抱えて元気に「おはようございます!」と特命係の部屋にやってきた陣川公平警部補。お辞儀した瞬間にダンボールの中の物をばら撒くお約束です。特命係創設以来初めて「杉下右京」「亀山薫」「陣川公平」と3人の名前が並びました。

 

捜査一課1係で経理マンをしていた陣川さんは、簿記一級の資格も持っています。

 

亀山くんのほうが年齢は上ですが、階級は陣川さんが警部補で亀山くんが巡査部長なので陣川さんのほうが上です。

 

特命係への配置転換で捜査ができると意気込んでいましたが、実際は左遷。無実の一般市民を凶悪犯と勘違いして誤認逮捕すること2回。そりゃあ島流しにもなるってもんです。

 

右京さん、亀山くんとともに「花の里」に来た陣川さんは、酔っ払って突っ伏したり、急に起きてわめいたりと、以降の回でもおなじみとなる微笑ましい光景を見せてくれます。

 

翌朝、陣川さんは、向かいのマンションに指名手配中の宝石強盗によく似た女が最近引っ越してきたと言い、過去2回の失態を省みずに、右京さんと亀山くんを捜査に引っ張り出しました。

 

陣川さんの部屋の壁には指名手配犯のビラが貼りまくられています。

 

初体験の張り込みでちょっとはしゃぎ気味になってしまった陣川さんに、亀山くんは「こないだまで電卓叩いてた人に、張り込みの何がわかるんですか?」とイラついて非難します。亀山くんはさらに、伊丹刑事が右京さんにするように「すみません。警部補殿に生意気言いました」と嫌味を伝えていました。

 

亀山くんと陣川さんは容疑者のハル子の指紋をとる為にバイト先の居酒屋に入りますが、ここで陣川さんがハル子に顔を覚えられてしまう失態。この際に大阪の寝屋川出身であることを明かしました。

 

さらにスーパーでハル子と出くわしてしまった陣川さんは「今度また店に来てください」と居酒屋のサービス券を渡され、恋の炎が燃え始めてしまいました。亀山くんに「最悪ですね」と吐き捨てられる陣川さん。

 

その後、ハル子に別の殺人事件での疑いがかかり、陣川さんは不安になります。

 

ハル子の見張りを放り出して、単独で捜査を始めてしまいました。ハル子の部屋に侵入した陣川さんは、殺人事件の真犯人に後頭部を殴られ、意識を失ってしまいました。

 

意外な犯人が逮捕された事件の解決後、自分を疑っていたのかと陣川さんを問いつめるハル子に、右京さんが「そうじゃありませんよ」と、やさしい嘘をついてあげていました。

 

その直後に、ハル子の彼氏が登場。陣川さんの恋は破れたのでした。

 

捜査一課の1係で結婚退職者が出たため、陣川さんは元の職場に呼び戻され、短い特命係生活は終わりに。

 

張り込み捜査の最初の頃は「亀山さんはどうして特命係に?」なんておずおずと聞いていた陣川さんですが、最後には「おい亀山!自分は警部補だ!これは命令だ!」とエラそうな態度をとっていたのでした。

 

【相棒3】は、スタートから政界の中枢人物が多数登場する「双頭の悪魔」が連続3話、次は人気女優に秘められた暗い過去の話が描かれた「女優」が前後編と、重い話が続いていました。コメディータッチの陣川さんの登場は、楽しい話も大好きな【相棒】ファンに好評でした。

【相棒6-2「陣川警部補の災難」】2007年10月31日放送

【どんな話?】

かつて特命係に配属されたこともある、捜査好きの早とちり、おまけに思い込みの激しい警部補・陣川(原田龍二)が殺人容疑で身柄を拘束された。瀬口(阪田マサノブ)という男を階段から突き落とした可能性があるという。犯行を否認する陣川だったが、瀬口との関係など詳細についてはなぜか黙秘する。右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は陣川と瀬口の部屋などを捜査。(引用=TELASA)

 【ポイント】

☆マドンナ=紫藤咲江(高橋ひとみ)

☆殺人容疑で拘束され伊丹刑事らトリオ・ザ・捜一に取り調べを受ける

☆痴漢事件の犯人を捕まえようとして痴漢と間違えられる

☆右京さんたちが咲江を怪しむと「彼女はそんな人じゃありません!」

☆亀山くんにブチ切れられて「陣川!」と怒鳴られる

☆美和子「顔はイケてるのに残念なタイプ」

☆泥酔して「自分も特命係の一員ですから」と未練タラタラ

 【ネタバレあり内容紹介】

約3年ぶりの登場となった陣川さんは、殺人容疑で青山署に拘束されてしまいます。犯行は否定するものの、人助けをしたと言うだけで、何があったかは話しません。

 

陣川さんは、ストーカー被害に遭っていたというファンドマネージャーの紫藤咲江を守るために黙秘していました。

 

最近多発していた痴漢事件の犯人を捕まえようとして、夜な夜な警戒していたら、陣川さんが間違って捕まってしまいました。咲江とはその時に知り合いました。

 

特命係の部屋に他に誰もいない時に、3年前と同じようにこっそり木札を掛けて、特命係に戻りたそうな仕草を見せる陣川さん。

 

しかし、咲江を殺人事件の犯人扱いする右京さんと亀山くんに「彼女はそんな人じゃありません!」と、思いっきり私情で断言します。

 

右京さんと亀山くんは咲江を追い詰めようとしますが、陣川さんが現れて「やめてください!」と叫び、右京さんの手の内をバラしてしまいます。

 

これには亀山くんもさすがにキレて「陣川! あんたいい加減にしろよ!」と呼び捨てでたしなめます。巡査部長と警部補の関係から我慢していたものの、堪忍袋の緒が切れてしまいました。

 

事件が解決し、咲江への恋が破れた陣川さん。「花の里」での美和子さんの陣川さん評は「顔はイケてるのに残念なタイプ」。

 

陣川さんは最期には「自分も特命係の一員ですから」と断言。1度は第三の男として在籍した特命係に未練があることを告白してしまったのでした。

 

 【相棒6】は初回2時間スペシャルが裁判員制度の光と影を描く重い内容でしたが、2話目は陣川さんが登場するコミカル回。

 

コミカルではありますが、殺人事件を右京さんたちが犯人を追いつめる過程は緻密に構成されています。陣川さんは亀山くんに「陣川!」と叫ばせてしまうほどイラつかせるキャラなのに、なぜか憎めないキャラクターとして、いよいよ【相棒】シリーズに定着します。

【相棒劇場版1】2008年5月公開

こちらは顔見せ程度の登場ですが、重要な役割です。 映画の前半で特命係の部屋に来た陣川さん。

 

事件の鍵を握る匿名SNSサイトを発見して右京さんと亀山くんに情報提供します。

 

このくだりが、次回の登場となる【相棒7第18話「悪意の行方」】登場の際に関わってきます。

【相棒7第18話「悪意の行方」】2009年3月11日放送

【どんな話?】

右京(水谷豊)と元特命係の陣川(原田龍二)が何者かに拉致監禁された。現場には真央という中学校教師の携帯電話が落ちていたが真央は学校裏サイトの管理人の生徒を退学に追い込んだことからその生徒から恨みを買っていた。そんな折事件を通報し右京らを救った優子(原史奈)に陣川は一目ぼれ。今回も美人に弱い?(引用=TELASA)

【ポイント】

☆マドンナ=久保田優子(原史奈)

☆右京さんの相棒が不在の時期で、陣川さんが実質右京さんの相棒に?

☆泥酔して右京さんを「杉さん」と呼び憮然とさせる

☆今回の事件は劇場版1での陣川さんの行動と密接に関係があった

☆勇気を出して「また連絡してもいいですか?」と聞いてOKをもらいガッツポーズ

☆でもやっぱり失恋してぽつんとたたずむ陣川さん

【ネタバレあり内容紹介】

亀山くんが卒業して、特命係は右京さん1人の時代の話です。

 

冒頭から、陣川さんは右京さんとともに、暗い船の中に閉じ込められています。役に立たない陣川さんにイラつきぎみの右京さん。

 

110番通報してくれた久保田優子と「花の里」で歓談した後、送り役を買って出た陣川さん。優子が少しずつ打ち解けてくれる様子に「縁があるんですね、ぼくたち」と勘違いをし始めて優子を戸惑わせます。

 

「もう一軒行きません?」と勇気を振り絞って誘うと「これから仕事なので」とさすがに断られてしまいました。

 

「花の里」に戻って右京さんに泣きつく陣川さん。右京さんのなぐさめに「嫌われたわけじゃないんだ!」と明るい表情になります。その勢いで右京さんを「杉さん」と呼び、右京さんを憮然とさせました。

 

事件に使われた会員制SNSの掲示板を見て「あれ?」と気がついた陣川さん。劇場版1で起きたSNS連続殺人事件の際に、会員制SNSについて調べ回っていたのです。その際、陣川くんは独自にSNSの会社を聞き込みした時に、特命係の名前を使ってしまったようで…

 

自分たちが船に監禁された事件が解決し、陣川さんは報告を兼ねて優子を食事に。タクシーを降りたところで「あの! また連絡してもいいですか?」と訊き、YESの回答をもらった陣川さんは、両手でガッツポーズを作りました。

 

右京さんのほうはまだ気になることがあるようで、個人的な興味として捜査を続けます。陣川さんもついていこうとしますが「きみは自宅で謹慎していてくれるとありがたい」と断ります。それでもついていく陣川さん。このあたりが、不貞腐れがちだった亀山くんとは違うところです。

 

結局、陣川さんは優子に利用されていたことが判明します。

 

すべてを話した優子は陣川さんに「ごめんなさい!」と謝ると、涙をこらえられないまま走り去ってしまいました。

 

ひとりぽつんとたたずむ陣川さん。

 

翌朝、特命係の部屋で右京さんや角田課長と事件を振り返る陣川さんは、もはやこの場所に何の違和感もないのでした。

 

この話の次の回が【相棒7】の最終回で、2代目相棒となる神戸尊が登場。陣川さんが右京さんの「たったひとりの相棒」となる夢は叶いませんでした。

【相棒9-5「運命の女性」】2010年11月24日放送

【どんな話?】

惚れっぽい陣川(原田龍二)がひょんなことから知り合った奈緒(京野ことみ)と食事をしていたところ、空き巣に入られてしまった。犯人は鍵を使って部屋に入ったようだが、右京(水谷豊)は陣川が「落とした」という鍵は何者かが空き巣目的で盗んだのではないか、と推理。しかも陣川は前日に駅前に結婚式の引き出物袋を置き忘れていた。(引用=TELASA)

【ポイント】

☆マドンナ=篠原奈緒(京野ことみ)

☆同級生からの呼び名は「警視庁くん」

☆結婚式のブーケをもらってきてしまう

☆神戸くんに先輩面で「ソンくん」と呼ぶ。

☆引き出物袋を駅前のタクシー乗り場に置き忘れる

☆空き巣に遭う

☆奈緒を運命の人だと思い込む

☆今回はいい感じまで行っただけに最後の「さよなら」のシーンはグッとくる

【ネタバレあり感想】

大学時代の友達・今市宏の結婚式で司会を務めた陣川さんは、同級生に「ええ司会やったで、警視庁くん」などと持ち上げられていました。

 

陣川さんは、指名手配犯に瓜二つな顔の男を見つけます。しかし人違いでした。

 

夜にその話を「花の里」でする陣川さんはすでに酩酊状態。

 

陣川さんは神戸くんを「ソンくん」と呼び「特命係ではぼくのほうが先輩だって、最初に会った時に言いましたよね」とマウントをとります。「ぼくはソンではなくタケルです」という神戸くんの迷惑そうな訂正も微笑ましいやりとりです。

 

陣川さんは、醤油の皿をひっくり返すわ、帰りのタクシーに乗る時に引き出物を置き忘れるわ、酔っ払いすぎ。

 

翌日の夜、二日酔いが抜けない陣川さんは、道端に置いてある手提げ袋を調べようとすると、女性に「置き引きです!」と叫ばれてしまいます。警察手帳を見せて難を逃れる陣川さん。

 

女性は篠原奈緒といい、陣川さんはファミリーレストランで談笑しているうちに「運命の人」だと思い始め、惚れていきます。

 

しかし、自宅に帰ってみると空き巣に遭っている災難もありました。

 

奈緒を疑う右京さんと神戸くんを笑い飛ばす陣川さん。この辺までは余裕があったのですが。

 

陣川さんは、奈緒が働くイタリアンレストランで「こちらは、ぼくが尊敬する杉下警部」と右京さんを紹介。慕っているんですね。

 

右京さんは「陣川くんが、運命の人に出会ったので紹介したいというものですから」と言って、陣川さんを照れさせていました。

 

しかし、奈緒はスリだと判明。しかも男に脅されていました。「ぼくにできることはないですか? 奈緒さんの力になりたいんです」と言い募る陣川さんを、笑顔で断る奈緒。

 

この後、奈緒は犯罪者の1人に接触して無茶をします。この行動を右京さんは「陣川くんのため」と見抜いていました。きょとんとする陣川さん。

 

「知らないって」ととぼける奈緒に真意を質すと…。

 

「陣川さんの運命の人は私じゃない。その人はきっと、どこかで陣川さんに会うのを待ってるよ」と寂しそうに微笑しました。

 

それでもあきらめきれない陣川さんに奈緒は「さよなら!」といい放って、右京さんたちと共にその場を離れました。

 

結局「花の里」で泥酔して「奈緒さーん!」と叫び、号泣までしていた陣川さん。

 

今回はかなりいい感じまで行ったんですけどね。

 

これまでの失恋パターンとは違って、奈緒の心をつかみかけていた様子。奈緒は最後のシーンで、右京さんたちと歩き去る際、陣川さんのほうを振り返るのをぐっと堪えていました。

 

陣川さんドンマイ。

 

このもどかしさが、陣川さんの登場回が人気になる理由。ヤキモキしながら応援したくなっちゃうんですよね。

【相棒9第9話「予兆」】2010年12月22日放送

「劇場版2」の予告編となる構成の話で、陣川さんは最後の1シーンだけ登場。

 

警視庁と警察庁のトップ同士によるしのぎあいを予感させる緊張した流れの中、陣川さんは「もう一度 確認しよう その振込」という自作のポスターの出来栄えを自画自賛していました。

【相棒劇場版2】2010年12月公開

【相棒9-17「陣川警部補の活躍」】2011年3月2日放送

【どんな話?】

陣川(原田龍二)が帰宅途中に立ち寄ったコンビニで万引き犯を逮捕。が、その犯人の門馬(中村靖日)が1年前、資産家の北薗(菅野菜保之)邸から500万円などを盗んだ犯人であることがわかった。思わぬ手柄に意気揚々とする陣川。(引用=TELASA)

【ポイント】

☆マドンナ=なし

☆今回は万引き犯の男をやり直させようと意気込む

☆内村刑事部長から握手され警視総監賞も検討される

☆被害者が困っているのを見て「ぼくに任せてください!」としゃしゃり出る

☆近くのコンビニの店長にも人望が厚い

☆押収品を壊して鑑識の米沢さんにブチ切れられる

☆でもその結果真相がわかる

☆「花の里」で泥酔して神戸くんに刑事論を説き続ける

【ネタバレあり内容紹介】

仕事の帰りにコンビニエンスストアに寄った陣川さんは、門馬悟という男がスティックのりを万引きする瞬間を見逃さず、近くの交番に連行しました。

 

うなだれる門馬を「取り返せない失敗なんてないんだから」と諭す陣川さん。いい人すぎます。門馬は重大な過去を告白します。

 

門馬がさらに大きな事件の犯人だと自供したことで、陣川さんは内村刑事部長から握手をされるなど祝福されました。警視総監賞も検討されているとか。

 

しかし、自分の告白によって罪が重くなった門馬に「やっぱり、取り返せない失敗だってあるんですよね」と恨めしげに言われ、陣川さんは複雑な気持ちになります。

 

被害者の妻・摩耶子が門馬に盗まれた品が返ってくる可能性は低いと聞いてうなだれるのを見て「ぼくに任せてください」と言い出す陣川さん。またも後先考えずに自分が何とかしてあげようと意気込んでしまいました。

 

門馬の万引き事件があったコンビニの店長は陣川さんと顔なじみで、店内には陣川さんが作った「もう一度 確認しよう その振込」のポスターが掲示されていました。真面目な人柄は店長からも応援されていたのです。

 

結局、コンビニでの店長との会話を門馬に聞かれていて、自分が警視庁の人間であり熱血型人間であることを知られたために、陣川さんは門馬の企てに利用されていたのでした。

 

陣川さんは神戸くんと2人で張り込み捜査をしますが、またまた勇み足をして対象に逃げられてしまい、神戸くんをイラつかせます。

 

さらに、押収されたオルゴールの部品を鑑識係の部屋で壊してしまい、米沢さんにブチ切れられていますが…そのおかげで右京さんが犯人逮捕の決め手となる証拠品を見つけたので、失態なのか活躍なのかよく分からなくなってしまいました。

 

「花の里」で酔っ払った陣川さんは神戸くんに「刑事ってのはなあ、人を信じながら疑い、疑いながらも信じなくちゃいけないっていう、こう、悲しい生き物なんだよ」と語っていつまでも神戸くんに絡んでいたのでした。

 

陣川さんの元来のやさしさは、女性にだけ発動するのではなく、つらい思いをしている男性にも向けられることが分かりました。結局騙されたわけですが。ツッコミどころ満載の性格と、でも警察の一員として骨格のある信念が融合して、ますます人気キャラクターの地位を確立していきました。

【相棒10第17話「陣川、父親になる」】2012年2月29日放送

【どんな話?】

あの陣川警部補(原田龍二)が、特命係の右京(水谷豊)と尊(及川光博)のもとへとやって来たかと思えば、なんと「父親になります」といいだした。相手はすでに妊娠中で、今回も美人の由香利(松本莉緒)。美人にめっぽう弱い陣川はそんな彼女からある相談を受けていた。(引用=TELASA)

【ポイント】

☆マドンナ=青井由香利(松本莉緒)

☆行きつけの写真屋の由香利に惚れて公園でデートするまでの関係に

☆由香利のお腹の子に語りかける

☆勇気をもって父親の申し出→やんわり断られる

☆「まさか由香利さんを疑ってるわけじゃないですよね?」

☆お腹の子の本当の父親に「きみが逃げ続けるなら、ぼくが父親になります!」このシーンめっちゃかっこいい

☆「花の里」で月本幸子さんと初対面

☆子供が産まれたら「公次」と名付ける予定だった

【ネタバレあり内容紹介】

陣川さんは、行きつけの写真屋さんで働いている青井由香利という女性に惚れてしまいました。

 

何度も通ううちに公園でデートするまでの関係になった2人。由香利が妊娠していること、シングルマザーになることなどを聞いているうちに、陣川さんは勇気を振り絞ります。

 

「あの、ぼ、ぼくでよければなりましょうか? 子供の父親に」

 

やんわりと断られていました。

 

由香利を主人公の1人としたドキュメンタリーを製作していた女性が変死したことで陣川さんは右京さんに相談し、捜査を始めます。

 

しかし、由香利にきつい口調で質問する右京さんに陣川さんはイライラ。

 

「まさか由香利さんを疑っているわけじゃないですよね?」と詰め寄ると、さすがの右京さんも不快に思ったようです。陣川さんは憤慨がおさまらず、右京さんたちとは別行動をとりました。

 

真犯人が逮捕された後、陣川さんは由香利の本当の父親である友之と対峙しました。

 

陣川さんは強い調子で言います。

 

「きみがまだ踏み切れないのなら、ぼくが由香利さんをもらいます」

「きみが逃げ続けるのなら、ぼくが父親になりますよ」

「ぼくがお腹の子供の父親になります」

 

陣川さんが畳みかけます。

 

「ふざけないでくださいよ!」と叫ぶ友之に、陣川さんはトドメの一撃を放ちました。

 

「じゃあ、どうするんだよ!」

「ぼくが由香利と結婚します」

 

由香利に駆け寄り抱きしめる友之。静かに背を向けて去る陣川さん。

 

友之に父親としての自覚を持たせるための、覚悟の玉砕。陣川さんは哀しい敵役を演じきりました。このシーンは陣川さんの歴史の中でもトップクラスのカッコよさです。

 

「花の里」でベロベロに酔っ払う陣川さん。女将さんはたまきさんではなく、2代目の月本幸子さんです。

 

陣川さんは「さっちゃん」と気安く呼んで、神戸くんを呆れさせていました。

 

陣川さんは父親になったら子供に「公次」と名付けると決めていたようです。

 

女の子だったらどんな名前だったのかな?

【相棒11第13話「幸福な王子」】2013年1月23日放送

【どんな話?】

特命係の部屋に陣川(原田龍二)がやってきた。が、あいにく右京(水谷豊)は留守。を応対する享(成宮寛貴)を見て露骨に不機嫌になる陣川だが、享には何さなにがなにやら訳がわからない。その頃右京はアートイベント企画会社社長・濱田(佐々木研)の殺害現場にいた。倉庫を調べると、高値がつけられるであろう作家の作品が5点なくなっていることが判明。(引用=TELASA)

【ポイント】

☆マドンナ=野間あずみ(足立梨花)

☆カイトくんと初対面

☆カイトくんに不機嫌そうな態度をとる

☆神戸くんが特命係を去ってからずっと右京さんがスカウトしてくれるのを待っていた

☆悦子さんの友達がカイトくんに依頼した捜査を勝手に引き受ける

☆あずみが引越しの話をすると、自分もと言ってモジモジ同棲の誘いを匂わせた

☆事件解決後に「部屋が決まった」ともう一度同棲を申し出ようとする

☆最後は失恋

☆花の里では泥酔してフラれた責任をカイトくんになすりつけていた

【ネタバレあり内容紹介】

右京さんの3人目の相棒・カイトくんと陣川さんが初対面となるこの回。

 

陣川さんは、右京さんが留守の特命係の部屋でカイトくんに声をかけられると「きみには用も興味もない」と喧嘩腰です。

 

その理由は、右京さんがカイトくんを特命係にスカウトした件にありました。

 

神戸くんが特命係を去ったと聞いてから、毎日手配犯のファイルを集めて、右京さんから連絡が来るのを待っていたのです。

 

酔っ払って「花の里」で打ち明けると右京さんは「まるで思いつきませんでした」と何食わぬ顔。失望する陣川さん。

 

カイトくんが悦子さんの友人・あずみから依頼された盗難事件を、陣川さんが勝手に引き受けてしまいます。

 

あずみが捜査の依頼を取り下げたあとも、陣川さんはアポ無しであずみの家を訪れる熱の入れようです、。

 

あずみが引っ越そうかなあと話すと「全くの偶然なんだけど、実はぼくもそろそろもう少し広いとこに引っ越そうかなあ、なんて思ってた矢先でね。もしよかったら…」今まで好きになった女性たちより積極的かも。

 

事件が終わったあと、あずみの父親が入院している病院にお見舞いに来た陣川さんは「ところで、広い部屋が見つかったんだけど」と、再びあずみに同棲のお誘いをします。しかしあずみは自分と同い歳くらいの好青年を連れてきて「彼です」と紹介し、陣川さんの恋はまたも破れたのでした。

 

彼氏を紹介されるパターンは初登場回以来でしたが、見ていて原田さんが出演する「水戸黄門」のような安心感に包まれるのも不思議ですね。

【相棒シリーズ X DAY】2013年3月公開

【相棒12-11「デイドリーム」】2014年1月8日放送

【どんな話?】

捜査一課で経理を担当する陣川(原田龍二)が、事件を未然に防ぐために力を貸してほしい、と特命係にやってきた。自分が見た悪夢を調べる為にネットの「夢診断」で知り合った大学の心理学部准教授・西牟田叶絵(雛形あきこ)から「自分が死ぬ不吉な夢を見て不安になった」と相談を持ちかけられたという。陣川が依頼を引き受ける相手は決まって美女だ。(引用=TELASA)

【ポイント】

☆マドンナ=西牟田叶絵(雛形あきこ)

☆動物園から逃げた虎を捕獲しようとして逆に襲われて殉職する夢を見た

☆オンライン夢診断の際に捜査一課の人間だとバラしてしまった

☆叶絵に「ぼくが知る限り最も優秀な刑事の杉下さん」と右京さんを紹介

☆アクシデントの際にカイトくんを突き飛ばしてしまい、カイトくんは捻挫で入院。

☆叶絵に容疑が向くと「彼女は嘘をつくような人じゃない」

☆最終的には利用されていたとわかる

☆「花の里」で泥酔して「フラれる以前の問題っす! ぼくたちはまだ始まってもいなかったんだい!」

【ネタバレあり内容紹介】

陣川さんが見た夢の内容は、動物園から逃げた虎を捕獲しようとして、逆に襲われて殉職するというもの。気になってネットのオンライン夢診断に投稿した時に、捜査一課の人間だと書いていました。今回も個人情報をバラしまくりな陣川さん。

 

陣川さんがこれまで「尊敬する杉下さん」と他人に紹介していましたが、今回は叶絵に「僕が知る限り最も優秀な刑事の杉下右京さん」と話しています。リスペクト度が増しています。

 

大学の敷地内で爆発が起きそうになった時に、右京さんの指示でカイトくんが叶絵を突き飛ばして難を逃れそうになりましたが、事情がわからない陣川さんはカイトくんを突き飛ばし、階段から落ちたカイトくんは捻挫して入院となってしました。

 

「ケガをさせた責任は取ります。彼が完治するまで僕が責任を取りますから」と、右京さんの相棒を買ってでる陣川さん。勇躍、真相の捜査にとりかかります。

 

しかし、叶絵の容疑が明るみになると「彼女は嘘をつくような人じゃない」と反発するところもいつものこと。惚れてますねえ。

 

叶絵に推理を畳み掛ける右京さんに、陣川さんは怒りを通り越してあきれ顔。「はあ? 話にならない。叶絵さんには本当に予知夢を見る力があるんですよ」。陣川さん、ブーメランです。

 

さらに推理を展開する右京さんに、陣川さんはついに折れました。「今の杉下さんの推理は理に適っています。これでも僕は警察官の端くれですから、それぐらいはわかります」。

 

気を落とした陣川さんを救った叶絵のセリフは「陣川さんだから助けを求めたんです。あなたは虎に襲われて殉職する夢を見たと私に相談しました。虎の夢はあなたが正義感に満ちあふれていることを意味します。あなただったらきっと私を守ってくれる。そう思いました」。

 

陣川さんは自分に近づいてきた美女にすぐに惚れてしまいますが、毎回、相手の女性も恋愛感情とは微妙に違うけれど、少なからず陣川さんに心が動いているように見えます。おっちょこちょいだけど、右京さんから「真面目で優しくて、なかなか良いんですがねえ」と評される陣川さんの男気は間違っていないから、応援したくなってしまいます。

 

「花の里」で陣川さんがら酔いつぶれる恒例の展開に、カイトくんは「俺も好きな先輩です」と、出会った頃との心境の変化を口にしていました。

 

↓《関連記事=動画配信サービス【U-NEXT】で陣川警部補を無料視聴できる?》

ドラマ【相棒】を動画配信【U-NEXT】で無料視聴するには?おすすめ回も紹介 - 光る風の少年はどこへ

【相棒13第17話「妹よ」】2015年3月4日放送

【どんな話?】

捜査一課で経理係をしている陣川(原田龍二)の妹・美奈子(水崎綾女)と連絡が取れなくなった。美奈子からの留守録の裏に、「早く乗せろ」という不穏な男の声が入っていたことから、陣川と旧知の仲である右京(水谷豊)と享(成宮寛貴)は捜査に乗り出す。企業から依頼を受けて人材を探すヘッドハンターをしているという美奈子。(引用=TELASA)

【ポイント】

☆妹=陣川美奈子(水崎綾女)

☆マドンナ=高柳沙織(魏涼子)

☆風邪を引いて寝込む陣川さんを美奈子が世話

☆美奈子が惚れっぽいという話をした陣川さんは「いったい誰に似たのか」

☆子供の頃、美奈子を探すうちに自分が迷子になって警察に一斉捜索をかけられた

☆美奈子の高校受験で雪の日に合格祈願のお参りに行き、自分が肺炎になって死にかけた

☆美奈子が陣川さんのことを警視庁一の刑事だと思い込んでいると陣川さんが思い込んでいる

☆陣川さんの恋は今回も叶わず

f:id:setosan1015:20200618230238j:plain

(画像引用=朝日文庫)

【ネタバレあり内容紹介】

冒頭で風邪を引いて寝込んでいる陣川さんの世話をする妹・美奈子が登場。

 

陣川さんいわく「あいつは小さい頃からやけに思い込みが激しくて、おまけに呆れるほどに惚れっぽいんです。それで何度も失恋を繰り返している」とか。「いったい誰に似たのか」とあきれ顔の陣川さんに、きっと視聴者は「おまえだよ」と総ツッコミしたことでしょう。

 

「あいつには子供の頃から心配ばかりかけられてきたんです。女の子のくせに、やんちゃですぐにどこかにいなくなる。心配して探すうちにこっちが山の中で迷子になって、警察に一斉捜索されて保護されたこともありました」。ん?

 

「あいつの高校受験の時もそうだ。雪の中、合格祈願のお参りに付き合ってやって、それがもとで僕は肺炎になって死にかけたこともあるんです」。んん? 迷惑をかけているのは兄のほうでは?

 

美奈子がヘッドハンターとして所属している会社の上司・高柳沙織に惚れている陣川さん。美奈子の様子をチェックすることを口実に、何度も沙織を食事に誘っているとか。

 

強盗事件が解決し、美奈子の安全が確保され、妹を抱きしめる陣川さん。

 

美奈子は「お兄ちゃんはやっぱり警視庁一の刑事だね」と兄にしがみつきます。右京さんとカイトくんを見つけると「兄から聞いてます。いつも兄のお手伝いをしてくださってるんですよね?」。

 

「陣川くんにはいつもよくして頂いています」と調子を合わせる右京さん。「今回もこの2人は本当によくやってくれたよ」と偉そうな陣川さん。

 

美奈子が去ると、陣川さんは急に低姿勢になって「申し訳ございません。なぜか妹は僕が警視庁一の敏腕刑事だと思い込んでるみたいで、その夢を壊したくなかったんです」と弁解していました。

 

しかし、企業のヘッドハンターとして明晰な頭脳を駆使する美奈子が兄の嘘を見抜かないわけがありません。

 

「花の里」に訪れた美奈子は、陣川さんが泥酔して寝ている間に、右京さんとカイトくんに兄の無礼を詫びていました。

ちなみに、陣川さんの恋は今回も叶いませんでした。

【相棒14-12「陣川という名の犬」】2016年1月20日放送

【どんな話?】

監察官の大河内(神保悟志)から聴取を受ける右京(水谷豊)と亘(反町隆史)。捜査一課の経理担当で、特命係に在籍したこともある陣川(原田龍二)が、また何らかの事件に巻き込まれたらしい。事の発端は2週間前だった…。都内のマンションで女性が殺害された。捜査一課では、殺害の手口から、5年前に4人を殺して逃亡中の連続殺人犯が…。(引用=TELASA)

【ポイント】

☆ヒロイン=矢島さゆみ(黒川智花)

☆初対面の冠城くんを「先輩」と呼ぶ。理由はコーヒーに詳しいイケメンだから

☆落ち込んでいる時に声をかけてくれたさゆみに一目ぼれ

☆さゆみにプロポーズで「犬になりたい」

☆答えを聞く前にさゆみが殺害されてしまう

☆復讐に燃える

☆大河内監察官に対して「殺した奴を殺すことがなんで問題なんですか?」と言い放つ

☆右京さんに「目を覚ましなさい!」と一喝される

☆犯人から訴えられずに済み、それどころか警視総監賞の対象になる

☆シリアスなまま終わる

【ネタバレあり内容紹介】

陣川さんは、コーヒーに詳しくイケメンな初対面の冠城くんを「先輩!」と呼び始めます。

 

陣川さんはコーヒー店の矢島さゆみという女性に恋をしていたのです。

 

恋をしたきっかけは…。

 

仕事でヘマをして落ち込んで、転んでしまった陣川さん。このまま消えちゃいたいなって思いながら空を見上げてたら、さゆみが「コーヒー飲んで温まっていきませんか?」と声をかけました。

 

さゆみは「子供の頃、雨の中に捨てられた子供を思い出したんです」と手を差し伸べた理由を話します。「陣川さんは犬ですか」と呆れる冠城くん。

 

いつも以上に相手にベタ惚れの陣川さん。「あの日」の前日には、さゆみにプロポーズをしていました。

 

「ぼくずっと思ってきたんです。犬になりたいなって。犬が飼い主を愛するみたいに一生、一途に愛することができたら幸せだろうなって。その相手が、さゆみさんだったらいいなって」斬新なプロポーズのセリフですね。

 

その返事を翌日の夜にもらう予定になっていたのですが、陣川さんが訪ねると、さゆみはお店の中で殺害されていました。

 

怒りに震える陣川さん。復讐のために犯人を追い始めます。

 

犯人と揉み合い、倒して馬乗りになり、相手の顔を何度も殴りつけ、床に落ちていたナイフを振り上げ…「やめなさい!」と右京さんが間に合わなかったら、陣川さんは殺人犯になっているところでした。

 

陣川さんは監察官聴取でも「殺した奴を殺すことが、なんで問題なんですか?」と警察官にあるまじき発言をし、右京さんにも八つ当たりします。

 

右京さんに大声で「目を覚ましなさい!」と一喝されらさらに抱きしめられるような近さで「元の君に戻るんです」と言い聞かされたところで、陣川さんの全身から力が抜けたのでした。

 

結局、犯人が陣川さんを暴力行為で訴えなかったことで、お咎めはなし。それどころか、警察のミスを覆い隠す英雄に仕立てあげられて警視総監賞を受賞することになるかも、というめちゃくちゃなら展開になりました。

 

陣川さんがこれまででいちばん惚れ込んだ相手が殺害され、陣川さんが復習の鬼と化して殺人犯になってしまうかもという流れは、陣川さんのほのぼの回を期待していた視聴者にはショッキングすぎた印象です。

 

TwitterなどのSNSでは、直前のシリーズでカイトくんが犯罪者であることが判明して消えた余韻が残っているだけに、陣川さんが後味の悪いまま退場になってしまうのではないかという不安も広がりました。

【相棒16第11話「ダメージグッズ」】2018年1月10日放送

【どんな話?】

ロンドンで研修中だった陣川公平(原田龍二)が帰国した。2年前、好意を寄せていた女性が殺害され、犯人に私刑を下しかけた陣川。それからしばしの時間と海外研修を経て、一回り成長した姿を見せる。が、本質的な部分は変わっておらず、今回もロンドンで知り合ったという女性について、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)に相談を持ちかける。(引用=TELASA)

【ポイント】

☆ヒロイン(?)=岡村咲(真野恵里菜)

☆2年前の事件後、ロンドンで海外研修をしていた

☆咲とはロンドンの自殺の名所で出会い、放っておけなくなった

☆年下の咲から「陣川」と呼び捨てられる

☆捜査の過程で右京さんたちに反発することもなく、成長した姿を見せている

☆咲がナイフで相手を刺そうとすると、陣川さんが手でナイフを握って止める

☆捜査二課への配属が決まる

☆最後に通りすがりの女性に惚れちゃう

【ネタバレあり内容紹介】

2年ぶりの登場となった陣川さん。今回は、ロンドン滞在中に出会った岡村咲という女性を「花の里」で右京さんたちに引き合わせます。

 

咲は年下ながら「陣川」と呼び捨て。ちょっと生意気な感じです。

 

陣川さんは咲のことを恋愛対象としては見ていない様子。

 

陣川さんと咲が出会ったのは、イギリスの自殺の名所といわれる橋の上でした。咲が死にたいと思っていることに気がついた陣川さんは、心配で目が離せなかったのです。

 

2年前に惚れた女を殺されかけ、犯人を殺しかけた陣川さんは、咲が誰かに復讐をしようとしているのも、見抜くことができました。

 

最後には咲が構えて相手を刺そうとしたナイフを必死に抑えて、手のひらから血を流しながらも、咲の復讐を止めました。

 

陣川さんは捜査二課への配属が決まり、念願の刑事になりました。ただし本人は「ぼくの希望は特命係だったんですが…」と、不満そうなのでした。

 

まさかこの後、青木年男が特命係に配属されるとは、この時点では思いもよらず。 

【相棒18第16話「けむり〜陣川警部補の有給休暇」】2020年2月19日放送

【どんな話?】

ケアハウスの理事長が殺害され、現場の痕跡から「けむり」と呼ばれる連続窃盗犯の関与が浮上。けむりは、煙草の吸い殻以外、現場に何の痕跡も残さず、煙のごとく姿を消す窃盗犯。警察が20年以上追っても、いまだ捕まえることができない伝説的な存在として知られている。(引用=TELASA)

【ポイント】

☆マドンナ=斎藤理沙(飛鳥凛)

☆原田龍二さん不倫報道後、初登場

☆美女に惚れっぽいキャラに戻った

☆「あおびょうたん」の理沙に週5で会いに来ている

☆区役所の納税課勤務ということにしていた

☆有給休暇をとって右京さんと冠城くんを捜査に巻き込む

☆けむりの事件が終わったら理沙にプロポーズすると宣言する

☆理沙を犯人と疑う右京さんたちに反発

☆恋は叶わず

☆「あおびょうたん」で酔いつぶれる陣川さんは右京さんを「お杉さん」と呼んでしまう

【ネタバレあり内容紹介】

原田龍二さんは2019年5月に複数の女性との不倫が報じられ、謝罪会見を開きました。この話題はワイドショー番組などでも大きく取り扱われました。

 

陣川さんは失恋キャラなのに実際はモテモテかよ、なんて突っ込まれていた原田さんが、今後の【相棒】に出演できるのだろうかとファンは心配しましたが、戻ってきてくれました。

 

けむりをずっと追いかけていたという陣川さんは、有給休暇をとって右京さんと冠城くんを捜査に誘います。

 

夜、2人を「あおびょうたん」という飲み屋さんに連れてきた陣川さんは、どうやらこの店の看板娘である斎藤理沙(飛鳥凛)に惚れている模様。久しぶりのお約束パターンですね。「運命の人」に会いに週5でお店に来ているとか。陣川さんはお店ではなぜか区役所の納税課勤務と称していました。

 

けむりの事件が終わったら理沙にプロポーズすると本人に告げる陣川さん。理沙は戸惑います。当然ですね。

 

右京さん、冠城くん、さらに青木も加わり理沙が事件の犯人ではないかと推理を重ねると、陣川さんは「やめてくれ!」と叫びます。「彼女が人を殺すはずがない!」これもお約束のパターンです。しかし…

 

終盤で理沙は陣川さんに「あの時うれしかった。プロポーズしてくれるって言ってくれて。一瞬だけ、幸せになれるかもって思っちゃった」と言ったあと「けどごめんね。陣川さん、タイプじゃなかった」と笑みを浮かべました。

 

失恋のショックを抱えて「あおびょうたん」で酔いつぶれそうになる陣川さんを優しくなぐさめる冠城くんと、ちょっと冷たい右京さん。陣川さんは右京さんを「お杉さん」と呼んで、右京さんはオカンムリになったのでした。

 

今回は陣川さんのお約束が戻ってきたことと、ストーリーが巧妙に作り込まれていたためにTwitterなどのSNSの感想も好意的なもので占められました。

 

見終わって気持ちよく「陣川さん、おかえりなさい!」と思える回となりました。

活躍、迷走、復活…陣川さんの歴史を振り返って

2004年の【相棒3】での初登場以来、絶大な人気を誇る陣川さん。実直で美女に惚れっぽい性格は、視聴者が親しみやすい天然キャラです。

右京さんやその相棒を毎回イラつかせるのに、なぜか憎めない。むしろ好かれています。

 

ストーリーの最後には失恋する展開もお約束として、事件で重くなりがちな雰囲気を振り払う温かい笑いを提供してくれていました。

 

しかし、【相棒14】で好きな女性を殺害された復讐として犯人を殺しそうになったシーンは、陣川さんに安定の笑いを求めていた視聴者にとっては戦慄でした。

 

【相棒】は視聴者に極度に擦り寄らないスタンスをとっています。プレシーズンから一貫しているのが「裏切りこそが【相棒】の真骨頂」。

 

主役の1人の亀山くんの卒業やカイトくんがダークナイトだと判明した回など、衝撃の展開は何度もありました。陣川さんが闇堕ちしても、それが【相棒】です。

 

ただ、1~2シーズンに1度ペースでの登場だけに、心待ちにしていたファンにとっては、陣川さんが犯罪者にならなかったとはいえ、ショックが大きすぎました。

 

陣川さんは【相棒16】で再登場して、成長した姿を見せてくれました。この時は笑い要素ほぼ無しのシリアス回。人を殺しそうになったまま退場ではなく復活を遂げたのは、【相棒】シリーズには陣川さんが必要不可欠だから。

 

【相棒18】では天然キャラ設定に戻りました。この流れを迷走ととるか、陣川さんなら有り得るととるかは、視聴者しだい。いい意味での「裏切りの【相棒】」と捉えれば、今後の作品での陣川さんの「活躍」に期待できます。

 

陣川さんメイン回の脚本は砂本量さん、戸田山雅司さん、櫻井武晴さん、太田愛さん、守口悠介さん、徳永富彦さん、高橋悠也さん、金井寛さん、真野勝成さん、根本ノンジさんと、多くの脚本家が創作しています。それぞれの面白さがあります。そうやって1人のキャラクターが肉付けされていくのも【相棒】ならでは。最メインの脚本家である輿水泰弘さんが1本も担当していないのが不思議なところですね。

 

【相棒】シリーズでも随一のキャラクターである陣川さんの次回登場が楽しみです。

できれば、安定のお約束キャラで視聴者を和ませてください!

 

↓《関連記事=【相棒】神回・名作・衝撃回》

【相棒】神回・名作・衝撃回おすすめ10選!初心者なら「カシオペア」から?【ドラマ】