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【相棒10第12話「つきすぎている女」超個人的感想】月本幸子の過去と未来。

2018年2月14日放送のドラマ【相棒16第16話「さっちゃん」】の主人公は「花の里」の2代目女将さんの月本幸子?

この記事では幸子さんが「花の里」で働くきっかけとなった【相棒10第12話「つきすぎている女」】の感想などを述べています。

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ついてないと思い込み

私は月本幸子が大好きです。というか鈴木杏樹さんが好きなのです。初登場時、冒頭で拳銃を構えての第一声「うちの人殺したの、あんたなんでしょ?」に、心を撃ち抜かれてしまいました。

月本幸子が【相棒】シリーズに初登場したのは2006年に放送されたseason4第19話「ついてない女」です。

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中学の修学旅行は前日に盲腸で入院。高校の時に初デートに行ったら波にさらわれて死にかけて。大学受験の当日に家が火事。新婚旅行から帰ってきたら空き巣に入られていました。

暴力団員・向島の愛人として暮らすようになったら、向島こそが夫を殺した張本人でした。

もう耐えられない。

幸子は、拳銃で向島を撃ち、国外逃亡を図って成田空港に向かいます。しかし道中で車が故障し、運悪く?右京さんと亀山くんに出会ってしまいました。

新宿から成田空港へ向かうリムジンバスで、右京さんに徐々に追い詰められて。

「杉下さん。お願いだから邪魔しないで。全部捨ててやり直すんです。私、絶対に飛行機に乗ります」。

右京さんのセリフが刺さって

右京さんは幸子を諭します。

「たとえどんなに不本意な人生だとしても、逃げ出さずに立ち向かうことでしか本当の幸せは手に入れられません」

このセリフで、幸子は人生についての考え方を改めます。

殺人未遂の罪を法で裁かれて、まじめに刑期を務めます。しかし。

次の登場となった【相棒6第11話「ついている女」第12話「狙われた女」(2話連続)】で、脱獄事件に巻き込まれてしまいました。真犯人の魔の手から逃げながら、幸子は言います。

「ある人に言われたの。逃げずに、立ち向かうことでしか、幸せを手に入れることはできない、って」

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幸子さんは、刑務所で過ごしている間も、右京さんに支えられていたのです。

伊丹刑事のくだらない一日

月本幸子は、模範囚として異例の早期出所を果たしました。さっそくハローワークに出かけて、清掃業者に就職します。公園のトイレなどの掃除をしながら、安くて小さなアパートでつつましく暮らしていました。

しばらくすると、仕事が丁寧だからということで、個人の自宅の清掃担当を任されました。「間宮フーズ」という外食チェーンの社長宅です。

しばらく働いていると、社長の間宮清彦が幸子に声をかけてきました。清掃会社をやめて、この家の専属家政婦にならないかと。幸子は引き受けました。

仕事は家族3人分の食事の支度と犬の散歩くらいで、楽なものでした。なのに給料は高く、間宮フーズの社員寮だというマンションに住まわせてくれて。間宮にはプロポーズまでされました。

ぜいたくすぎる。おかしい。つきすぎている。幸子は、右京さんに相談します。

「わたし、狙われてます」

のちに捜査一課の伊丹刑事に「俺が捜査一課に入ってこのかた、今日ほどくだらない1日はねえ!」とあきれられる大騒動が幕を開けました。

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(引用・テレビ朝日、東映)

プロポーズを断り花の里

「つきすぎている女」のラストシーンで、久しぶりに「花の里」が映ります。店じまいしていた右京さんの元妻・たまきさんが帰ってきたのかと思ったら、まさかの月本幸子2代目女将就任です。大どんでん返しでした。

「ついてない女」から「つきすぎている女」まで、脚本はすべて古沢良太さんが担当しています。

「ついてない女」のラストシーンで、亀山くんは言いました。

「でも俺、人生の運なんてみんな同じだと思うんですよ。彼女は今までついてなかったぶん、後半の人生はつきまくりだと思います」。

神戸くんいわく月本幸子は「おっちょこちょい」。おっちょこちょいといえば亀山くん。亀山くんを信頼している右京さん。右京さんの言葉で人生が変わった幸子さん。

亀山くんのお墨付きが幸子さんを「花の里」に導いた気がしてきます。

この回で、幸子さんは2人からプロポーズを受けています。1人は間宮清彦から。もう1人は、かつて向島の部下だった田村から。

幸子さんはどちらとも結ばれません。田村については、プロポーズされた瞬間に「それはないわ」と返事をしました。

一方で右京さんが紹介してくれた「花の里」のお仕事に感謝してイキイキと台所に立ちます。

幸子さんが和服で笑顔!

ここまでくると、幸子さんは右京さんのことを、恩人を通り越して好きになっちゃってるんじゃないかと勘ぐってしまいます。

というか、幸子さん、右京さんのこと絶対好きですよね。ムッツリドS右京さんが、幸子さんを生殺しにしているような気がしてなりません。

なにこの思春期の中学生みたいな両思い。

初代女将たまきさんの名言

鈴木杏樹さんは「『花の里』がストーリー上でほっとできるような、ほっこりした空間であったらいいな、と思いながら」現在の月本幸子を演じているそうです。

人は、闇を抱えて生きている。

中学の修学旅行は前日に盲腸で入院。高校の時に初デートに行ったら波にさらわれて死にかけて。大学受験の当日に家が火事…

「ついてない女」で初代女将さんは言いました。

「私はね、人生についてるとかついてないとかって、ないんじゃないかって思うんです。どんな出来事にも良い面、悪い面、両方あって、良い面を見て微笑むか、悪い面を見て嘆くか、結局は心の問題なんじゃないかって」。

きっと今、月本幸子はすべての経験を糧にして「花の里」の台所で微笑んでいるんだ。

拳銃を構えて向島に狙いを定めた時の、あの瞳。

月本幸子が好きすぎて。

 

さて、この記事を書いているのは2018年2月13日。2月14日の【相棒16第16話「さっちゃん」】では、久々に幸子さんが主人公になりそうです。何が起きるのか、楽しみです!